出版社内容情報
《内容》 なぜ漢方医療が必要か.漢方に疑問を感じる人のための入門と応用の書.
漢方を科学的に解明し、その基本的な使い方をわかりやすく解説した.
128種類の生薬カラー事典収載でさらに使いやすい.
《目次》
1.漢方医療はなぜ必要か
-けいれん波発生機序研究と漢方薬の作用機序研究-
2.漢方医療概論
3.生薬の知識
附 録
内容説明
漢方薬には西洋医学で使用する化学医薬品では到底実現することができない、見事な作用のあることが自然科学的にも判明してきた。本書、第1部では、これらについて、長年行ってきた実験を詳しく解説している。第2部では現状での漢方薬を使う方法をなるべく割り切って解説する。通常行うような網羅的な方法ではなく原理・原則を理解することを主眼としてこれまで疾患を治すために実際に使った処方のみを取り上げて述べている。そして第3部では漢方薬を構成する生薬・薬用植物に関しての知識をなるべく自然科学的に理解可能なように、基本的な学問的常識も含めて解説する。
目次
1 漢方医療はなぜ必要か(INTRODUCTION―けいれん波発生機序研究と漢方薬の作用機序研究;けいれん波発生時の単一神経細胞内変化;「柴胡桂枝湯加芍薬」(SK)によるけいれん波発生時の神経細胞内変化の正常化
SKによるELマウス神経細胞発達異常正常化作用 ほか)
2 漢方医療概論(漢方医療概論;薬方解説)
3 生薬の知識(生薬総論;生薬各論)
附録(漢方の歴史;漢方薬と民間薬;煎剤とエキス剤、煎剤のつくり方;漢方薬の副作用―漢方的診断無視 ほか)
著者等紹介
菅谷英一[スガヤエイイチ]
1929年東京生まれ。1953年慶応義塾大学医学部卒業、慶応義塾大学医学部生理学教室助手。1956-1959年フランス政府招聘留学生としてソルボンヌ大学理学部生理学教室およびモナコ海洋研究所神経生理学部門留学。1959年医学博士(慶応義塾大学)、1959-1963年慶応義塾大学医学部外科学教室助手、国立東京第二病院外科(脳神経外科)を経て1963-1964年ワシントン大学(セントルイス)医学部脳神経外科学教室留学。1964-1996年神奈川歯科大学生理学教授。1992-1996年慶応義塾大学・ツムラ東洋医学基礎研究施設客員教授併任。1996年より東海大学医学部東京病院漢方部門特任教授。日本東洋医学会認定医
菅谷愛子[スガヤアイコ]
1930年東京生まれ。1955年東邦大学薬学部卒業、東邦大学薬学部生薬学教室助手、1962年東京大学医学部物療内科教室研究生、1965年東邦大学薬学部講師、1967年医学博士(東邦大学)、1973年城西大学薬学部助教授を経て1981年同学部教授。1979年より城西大学薬学部薬用植物園長兼任
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