内容説明
本書は、著者の専門である生体膜や生体膜の脂質について書かれたものである。生物の細胞の基本的な構造体である生体膜の役割、なかんずくその普遍的な成分としてのリン原子を含んだ脂質―リン脂質―の生物学的な機能を解説する。
目次
脂質研究のはじまり
植物の脂質と膜構造
大腸菌のリン脂質へ
リン脂質遺伝生化学のはじまり
大腸菌リン脂質研究の深化
埼玉大学生合成講座の構築
リン脂質研究の進展
研究の展開と成果
研究と教育の両立
著者等紹介
渋谷勲[シブヤイサオ]
1933年1月佐賀県唐津市に生まれる。1954年九州大学農学部農芸化学科卒業、大学院に進学、1958年フルブライト交換留学生としてペンシルバニア州立大学大学院に留学(A.A.ベンソン教授)。1960年Ph.D.、引き続き同研究室で博士研究員。1961年帰国、東京大学応用微生物研究所助手(第5研究部、丸尾文治教授)。1963年農学博士(九州大学)。1968年東京大学応用微生物研究所助教授。1979年埼玉大学理学部教授(生化学科生合成講座)。1994年理学部長。1998年埼玉大学を退官、名誉教授。日本農芸化学会理事、同評議員、同編集委員、同「化学と生物」企画委員、日本生化学会常任論文審査委員、同生科学誌企画委員、日本脂質生化学研究会幹事、日本アイソトープ協会農学・生物学部会常任委員、科学技術会議ライフサイエンス部会専門委員
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