内容説明
本書は、1998年11月に福岡で開催した第5回日本時間生物学会学術集会の市民公開講演会の講演内容を中心に、分かりやすく解説したものである。“時間生物学”が新しい分野であり、とくに時計遺伝子の問題は、現代医学の最先端を行く学問分野である。収録した論文は、比較的身近な問題を「時間」あるいは「リズム」の観点から捉えて解説している。
目次
1 序にかえて―生体リズムと健康
2 生物時計と時計遺伝子
3 胎児の時間生物学
4 生体リズムと不登校(不出社)
5 生体リズムと高血圧
6 生体リズムと心臓病
7 生体リズムと喘息
8 生体リズムと時差ぼけ
9 生体リズムとメラトニン―睡眠障害との関連で
10 生体リズムと老化
11 生体リズムと躁うつ病
12 生体リズムと薬物療法