内容説明
本書の狙いは、生命科学における生化学・分子生物学的手法による研究に対し、形態学の独自性を明確にし、その方向と道筋を探り、形態学研究が曲がり角にきている状況を正しく認識しようとするものである。
目次
第1章 序―形態の概念と形態学の変遷
第2章 還元主義と全体主義―その論争の流れ
第3章 生命形態の特微―四次元の世界
第4章 生命体と物質のダイナミズム―その表現様式を形態化する
第5章 細胞の行動システムの形態学的研究
第6章 細胞から器官形成へのプログラム
第7章 個体形成へのプログラム
第8章 形態形成と分子生物学―そのアプローチの変遷
第9章 新しい形態学をめざして―ダイナミックな四次元の形態学