出版社内容情報
「校庭のあり方を見直し、休み時間の過ごし方を変えることで、
学校が抱えていた課題が自然と和らぎ、子どもたちの学びへの姿勢がより主体的になる!?」
子どもの遊ぶ権利を尊重し、休み時間の遊びのあり方を見直すことが、
子どもを変え、大人を変え、そして社会を変えていく力を持つ。
子どもの遊ぶ権利の普及・啓発に取り組んできたIPA(子どもの遊ぶ権利のための国際協会) 日本支部のメンバーが、
「子どもの遊ぶ権利の推進」を具体的な実践として形にしていくための、心強いガイドブックをついに邦訳。
20年に渡り積み重ねられたさまざな学校でのアクション・リサーチの知見をもとに、
子どもの遊びの環境づくりの理論や実践例について紹介する。
第1部で、遊びをめぐる物事を決定する際に根拠となる考え方や文化的背景について説明。
第2部で、学校の遊び環境のレイアウトや資源についてより実践的なアイデアを紹介する。
また、日本の現状や実践と重ねて役立てられるよう、
IPA日本支部の専門家たちが、子どもの遊びや遊び環境に関わるそれぞれの経験や実践をもとにおくる、
日本独自の視点からのコラム「JAPAN TODAY」も掲載。
子ども(保育園、幼稚園、小学校:4歳から12歳)が通う、学校に関わるすべての人におすすめできる1冊。
子どもの“遊ぶ権利”が、学校から社会を動かし、未来を動かす一歩に。
【訳・編者】
梶木典子・粟原知子・石濱加奈子・内山 悠・宗形潤子
「子どもの脳のあらゆる部分を活性化し、社会的・身体的・知的・情緒的発達のすべての側面を支え、
なおかつ子ども時代そのものを最も象徴する活動とは、何でしょうか。その答えは、「遊び」です。
(中略)
遊びは、子どもの「権利」であると同時に、健やかな社会を支えるために欠かすことのできない基盤です。
本書が、日本の学校で働くすべての方に、「自分たちにも、子どもたちのために本当に意味のある変化を生み出す力がある」
という確信をもたらすことを願っています。
それは、関わるすべての子どもたちに、心から必要とされる遊びを保障することです。」
マイケル・フォレット 「日本語版に寄せて」
【目次】
はじめに
第Ⅰ部 子どもの遊びに関する社会的背景・理論・学校文化
第1章 What is Play? 遊びの本質と重要性
自主性 内発的動機付け 自由な選択 経験の創造としての遊び
●ケーススタディ:絵の具の発明
第2章 子どもの世界から遊びが消えた? 現状とその理由
野生生物としての遊び 時間 空間 仲間 寛容さ
恐れは政策にはならない
第3章 学校での遊びを改善すべき理由は?
残念な遊びの代償 屋外空間の主要な価値
●ケーススタディ:すでにあるものを活用する
土地の価値と資産の利用 利用できる土地の広さ
●ケーススタディ:遊びの空間を生み出す
時間に依存する遊び場へのアクセス 国連子どもの権利条約第31条
第4章 遊びへの取り組みの現状と課題
はじめに
●ケーススタディ:失敗から学ぶ ●ケーススタディ:DIY自然遊び
効果的ではなかった固定遊具の設置事例
第5章 効果の高い遊具とその設置方法
スウィングバー:鉄棒または平行棒 モンキーバー:雲梯 たまり場になる遊具
校庭の端に遊具を配置する ランドスケープの一部としての遊具 チャレンジ 水と砂
遊び道具になる地面の被覆材 高品質でチューニングされた楽器 校庭に何かを描く行為
設計方針と敷地計画
第6章 リーダーシップと遊びの文化
なぜリーダーシップが重要なのか? 遊びにおけるこれまでのリーダーシップ
遊びに対する価値観の矛盾 リーダーシップがないとどうなるのか?
どうやってリーダーシップを維持するのか? リーダーシップはスタッフの交代を乗り越えられるか
遊びにおける合意形成と一貫性の大切さ?
●ケーススタディ:意見がルールになるまで
●ケーススタディ:圧力鍋効果
第7章 リスクマネジメント
リスクマネジメントってどんなもの? リスクマネジメントにおける子どもたちの役割とは?
学校におけるリスクの背景 子どもの学びを促 進するリスク・ベネフィットアプローチ
●ケーススタディ:危険を冒す(Out on a limb)
現状の明確化 リスクとハザードの特定
●ケーススタディ:能力の育成
第8章 遊びの価値観と方針
方針と計画
●ケーススタディ:遊びのチームを作る
●ケーススタディ:それって本当に遊び?
コミュニケーション
●ケーススタディ:子どもは能力があり信頼できる人間であるという認識
●ケーススタディ:保護者の参加
第9章 スーパーバイズ ~監視からプレイワークへ~
目次
第1部 子どもの遊びに関する社会的背景・理論・学校文化(What is Play? 遊びの本質と重要性;子どもの世界から遊びが消えた? 現状とその理由;学校での遊びを改善すべき理由は?;遊びへの取り組みの現状と課題;効果の高い遊具とその設置方法;リーダーシップと遊びの文化;リスクマネジメント;遊びの価値観と方針;スーパーバイズ~監視からプレイワークへ~;平等性;実践しよう!~1年間を通して使える遊び場~)
第2部 遊び環境のデザイン論(学校に遊びのランドスケープを創出する;社会的空間〔人が交流できる空間〕;旅〔journey〕;アフォーダンス・違い・素材の豊かさ;変化)
著者等紹介
フォレット,マイケル[フォレット,マイケル] [Follett,Michael]
OPAL創設者・ディレクター。イングランド南西部サマセット州で育つ。母親が保育園を営んでおり、幼少期は周囲の野原や森の中で、のびのびと自由に遊ぶ日々を過ごした。18歳のときにはナイジェリアの保育施設で働き、その後ヨーク大学で幼児教育を学び、リーズ大学にてBA(優等)教員資格(PGCE)を取得。夏季の遊び事業(サマープレイスキーム)に関わるなかでプレイワークと出会い、1950年代製の二階建てプレイバスを自ら運転し、ヨークシャー各地に遊びの機会を届ける活動に携わった。学習障害のある成人への支援に従事したのち、バース・アンド・ノース・イースト・サマセット市において、イングランドで初めての学校の遊び改善専任官の一人となる。プレイレンジャー事業や、廃材を活用した「スクラップストア・プレイポッド」を創設し、これらの実践は国レベルの遊び政策の形成にも大きな影響を与えた。さらに、Play Englandの理事を6年間務め、イングランド・サッカー協会(FA)や文化・メディア・スポーツ省(DCMS)など、さまざまな組織への助言も行ってきた。2005年から2011年にかけて、英国で唯一の「学校における遊びの改善」を専門とする専任アドバイザーとして活動し、OPAL(Outdoor Play and Learning)プライマリー・プログラムを開発。2011年にはOPAL CICを設立し、当初11校から始まった取り組みを、英国国内および海外へと展開し、学校における遊び分野の世界的な先導的組織へと育て上げた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。



