内容説明
古典のパワーにふれる愉しみ。社会学創始者のひとり、エミール・デュルケーム。さらにその学派・同時代人・継承者・批判者の思考の軌跡とは―。宗教/自殺/連帯/教育/贈与/模倣/遊び…43のキーワードと命題が、現代をとらえる眼を鍛える。
目次
1 社会と人間への視座
2 分業・連帯・社会病理
3 道徳・家族・教育・政治
4 聖なるものと集合表象
5 デュルケーム学派と同時代の思想家
6 批判と継承
7 現代社会学への影響
著者等紹介
中島道男[ナカジマミチオ]
奈良女子大学名誉教授
岡崎宏樹[オカザキヒロキ]
神戸学院大学現代社会学部教授
小川伸彦[オガワノブヒコ]
奈良女子大学文学部教授
山田陽子[ヤマダヨウコ]
追手門学院大学社会学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Go Extreme
1
社会と人間への視座:社会的事実 制度 合理主義 一種独特なもの 人間の二元性 社会形態学 分業・連帯・社会病理:刑罰進化 犯罪と正常/病理 自殺 アノミー 道徳・家族・教育・政治:道徳の三要素 中間集団 聖なるものと集合表象:聖/俗 集合的沸騰 社会の理想 集合表象と真理 デュルケーム学派と思想家:タルド ベルクソン ジャネ モース アルヴァックス ギョカルプ 批判と継承:バタイユ カイヨワ ジラール パーソンズ マートン 現代社会学への影響:ガーフィンケル ゴフマン バウマン ルーマン ハーバーマス 2021/02/08
mimosa
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社会学を体系的に理解できているかどうかで、この本の内容の理解に個人差ができると思う。理解ができなかったので半分で読むのをやめてしまった。2025/03/11
fumio_saurus
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デュルケーム社会学の入門書的な立ち位置の本で、教育/民主主義/自殺/集団など、数十個の内容についてデュルケームの視点からの解説がされています。 一つ一つの内容は非常に面白く、新鮮味もあり興味深いものですが、執筆者がそれぞれ異なるせいか、それぞれの内容に通ずるデュルケームの一貫性について把握するのか少し難しく感じました。 ともあれ、様々な社会現象に対し、デュルケームが一貫して方法論的集合主義に基づいた洞察をしているのは理解できました。個人的に方法論的個人主義に嫌気が差していたので、痛快に読めました。2023/01/26