目次
第1章 フォーディズムと企業の社会的責任論(現代企業経営と社会的責任;企業目的と社会的責任および経営者倫理;フォーディズムと社会的目的論・社会的責任論;フォード社会的責任論の歴史的意義)
第2章 フォードシステムと生産原理の革新(フォードシステムと大量生産体制;先行研究とフォードシステム研究の意義;フォードシステム形式の論理;フォードシステムと生産原理の革新;熟練・分業の機能とフォードシステム;フォードシステムの歴史的意義)
第3章 フォードシステムと資源循環論(大量生産体制のパラドックス;資源循環の意義;フォードシステムと資源循環)
第4章 戦後日本のもの作りとフォードシステム(戦後経済の再編とフォーディズム;フォーディズムと日本的経営;フォードシステムとトヨタシステム;おわりに)
著者等紹介
坂本清[サカモトキヨシ]
1941年生まれ。1973年早稲田大学大学院商学研究科博士課程単位取得退学。その後、富士大学助教授、和光大学教授、大阪市立大学教授、宝塚大学専門職大学院教授を経て、大阪市立大学名誉教授。大阪経済法科大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ara
2
20世紀初頭のアメリカ自動車産業で大量生産・大量消費を実現することで、低価格を実現し大衆にも安価な大衆車を提供しようと考え発明されたフォードシステムについて書かれている。ここから、本格的な分業化が始まり、ライン作業という言葉が生まれ、一部、単純繰り返し作業による弊害で退職者が続出したといわれる。その後、戦後、トヨタ生産システムにも多大な影響を与えたシステム。2025/03/24
馬場
0
フォードシステムと言えばコンベアシステムだ、と思っているなら読むと面白い。画期的だったのはコンベアでは無く同期生産。そして全ては顧客への奉仕と労働者への高賃金のため。しかしそれは熟練からの単純労働、機械への隷属となり労働の主役が人から機械へ移ることだった。フォーディズムが分かる1冊。トヨタ生産方式との比較もあり、生産方式の変容を語る上でも良い本だ。2021/06/19
Ho Chi Minh(Saigon)
0
経営視点でフォードシステムを知ろうとしたのだが、わりと工業的な視点が多く、私には難しかった。ざっくりフォードシステムを理解したいと思う人には勧め難いが、「もの作り」の視点で理解したい人には丁度いいのかもしれない。2019/04/21
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