内容説明
ブルーマー集合行動論にみる流行とは。古典理論の階級分化論に対する現代理論としての集合的選択理論。流行理論研究のあらたなパースペクティヴをめざして。流行からファッドへ、H・ブルーマー流行理論を解読する。
目次
序章 H.ブルーマー社会学の源流
第1章 H・ブルーマー社会学の軌跡
第2章 H・ブルーマーの集合行動論
第3章 集合行動論からみた流行の構造と機能
第4章 H・ブルーマーの流行理論
第5章 H・ブルーマーの集合的選択理論
第6章 H・ブルーマー流行理論の再考
第7章 H・ブルーマー集合行動論から流行理論、そしてファッション論へ
第8章 H・ブルーマーが影響を受けたE.サピアーの流行理論をよむ
第9章 H・ブルーマー流行研究にかかわるR.メイヤーソンとE.カッツのファッド研究
結び H・ブルーマーの提起した問題と残された問題
著者等紹介
仲川秀樹[ナカガワヒデキ]
1958年山形県酒田市出身。1983年日本大学法学部新聞学科卒業。1988年日本大学大学院文学研究科社会学専攻博士後期課程満期退学。現在、日本大学文理学部教授。博士(社会学)。大妻女子大学講師、フェリス女学院大学講師。専攻はマス・コミュニケーション論、メディア文化論、社会学理論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぷほは
2
ブルーマーがジンメルやヴェブレンの重力からどこまで離れているかを理論的に検討しても、おそらく得ることは少ないだろうという予想がそのまま当てはまっていたが、ファッド研究として業界や事例を分析する大切さをアメリカ社会学は地道に続けてきたのであれば、それはやはりこうした研究によって位置づけられねばなるまい。意外だったのはブルーマーの流行研究の先を展開しようとしたのがF.デーヴィスだったこと。のちに『ノスタルジアの社会学』(邦訳あり)を著す人が流行研究もしていたとは。バウマンのノスタルジー分析と比較してみよう。2023/07/15
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