内容説明
新学習指導要領では「言語活動」の充実が重視されている。物語や詩の感想の述べ合い・交流、本の紹介・推薦、文章と図表との関連を考える、内容や表現の仕方について自分の考えを述べる、批評する、編集の仕方に注意し新聞を読む、比較して読む―などである。「言語活動」の重視は歓迎すべきである。しかし、その内実はわかりにくく、小中の現場で混乱が生まれている。そこで、国語の授業にとって「言語活動」の充実とはどういうことなのか。どうすれば「言語活動」の充実を通じて子どもたちは確かで豊かな国語の力をつけることができるのか。それらを具体的な教材に即して解明する。
目次
1 「言語活動」を生かして確かな「国語の力」を身につけさせる(問題提起;物語・小説の授業で「言語活動」を充実させる ほか)
2 「言語活動」の授業を豊かにするための教師のスキルアップ入門(読む力をつける物語・小説の「音読・朗読」の授業入門―楽しく夢中になる音読の授業を;俳句の「創作」力を上達させる授業入門―俳句づくり指導の「いろは」 ほか)
3 小学校・説明文教材「どうぶつの赤ちゃん」(ますいみつこ)の加藤辰雄先生による授業―1時間の全授業記録とその徹底分析(「どうぶつの赤ちゃん」(ますいみつこ)の1時間の全授業記録とコメント
授業へのコメントその1 魅力的な説明文の授業 ほか)
4 提言・国語科教育の改革―国語の授業と「言語活動」について考える(言語活動を促す発問;教材分析の方法―小5教材「のどがかわいた」 ほか)
5 国語の授業で「言語活動」を生かすためのヒントとなる読書案内―私が薦めるこの一冊(『小学校国語科言語活動パーフェクトガイド1・2年』(水戸部修治著)
『国語科授業改革への実践的提言』(大内善一著) ほか)