内容説明
高齢者の学習が、近年大きく変わってきている。従来の教養・趣味のための学習に満足しないで、ボランティアをするため、経済活動の準備、資格をとるためなど行動のきっかけを求めた学習が強まっている。筆者は、こうした社会的背景、活動の変化の実態を考察したうえに、自治体の対応策としてシルバー大学の五事例と地域活性化の大会などイベント四事例を現地取材した。本書は、これをベースに今後の地域活動の促進策についての材料を提供する。
目次
第1章 高齢者の地域活動(社会参加の現状と課題;国の生涯学習施策の動向 ほか)
第2章 社会参加と生きがいづくり(高齢者の仲間づくりによる生きがい;団塊世代以降の社会貢献活動に関する意識 ほか)
第3章 各地のシルバー大学の内容(一七年の歴史を刻む町田市民大学HATS;おだわらシニア大学の内容と課題 ほか)
第4章 地域活性化のための事業展開(健康生きがいづくりアドバイザーの全国大会;山口県人づくり、地域づくりフォーラムに参加して ほか)
第5章 地域活動を促進するために(エイジレス・ライフ実践者の活動;シニアが地域で活躍する方法 ほか)
著者等紹介
瀬沼克彰[セヌマヨシアキ]
東京都八王子市生まれ。横浜国立大学社会学科卒。国際基督教大学大学院修士課程を経て、青山学院大学大学院教育学研究科博士課程修了。(財)日本余暇文化振興会主任研究員、文部省生涯学習局社会教育官、宇都宮大学生涯学習教育研究センター副センター長、桜美林大学生涯学習センター長・教授を歴任。現在、桜美林大学名誉教授、(財)日本生涯学習総合研究所理事、NPO法人全国生涯学習ネットワーク副会長、日本余暇学会顧問、人間科学博士(早稲田大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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