内容説明
子どもの自己肯定感を励ます実践とは。子どもの参加を支える実践と理論の構築。初の子ども支援学の書。
目次
第1部 子ども参加支援の基礎理論(子ども参加支援研究の目的と構成;子ども参加支援の根源的課題;子ども参加支援理論の国際的展開と課題;子ども参加支援者論)
第2部 子ども参加支援実践の省察的検討(子ども参加支援実践論;子ども参加支援論研究の到達点と課題―子ども支援学の構築を目指して)
著者等紹介
安部芳絵[アベヨシエ]
1975年大分県生まれ。2006年早稲田大学大学院文学研究科教育学専攻博士後期課程単位取得退学。現在、早稲田大学非常勤講師。博士(文学)。子どもの権利条約総合研究所研究員、子どもの権利条約ネットワーク運営委員、東京都中野区ハイティーン会議ファシリテーター、西東京市子ども福祉審議会委員、西東京市子どもの権利条例策定委員会委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆう。
1
子ども参加支援を柱に子ども支援学を展開した本です。子どもと支援者はパートナーの関係であり、一方的な関係ではないことが論じられています。そして、実践知として聴くことや待つこと対話することの重要性が指摘され、省察することで「ゆらぐ」ことのできる専門性が指摘されています。子ども支援学として学問的に構築しようという著者の意欲が読み取れます。とても共感できる部分が多い本でした。ただ、ケア論や臨床学と支援学とで、お互いのどのような関係にあるのか、支援学の独自性という点では、もっと深められらいいなぁと感じました。2013/11/25