内容説明
先駆的なロシア教育学研究を基に、教育の理論と実践とを結合し、現代教授学の基礎を構築した柴田義松の研究の真髄と全体像が著者自身の最新校正によって今ここに。実践者、研究者はもちろん、教育内容・方法や学習指導のあり方に疑問をもつすべての人々にわかりやすく科学的な視座を与えてくれる待望の著作集。
目次
教育課程づくりとは何か
教育課程と学習指導要領
児童中心カリキュラム
教科カリキュラムと生活カリキュラム
日本の国家主義教育課程
大正・昭和初期の教育課程改革
戦後「新教育」と学習指導要領(試案)の思想
学習指導要領の変遷―一九五八年改訂を中心に
道徳教育の基本問題
教科内容の現代化
臨教審教育改革と新学習指導要領(一九八九年)
教科外活動の役割―学校行事、学級活動等の意義
教育課程改革のねらいは何か
新学習指導要領(一九九八年)の問題点と改善の手だて
「学びの転換」とは何か
新学習指導要領(二〇〇八年)と日本教育の行方―「ゆとり」教育から競争主義の教育へ
著者等紹介
柴田義松[シバタヨシマツ]
1930年生まれ。東京大学名誉教授。名古屋大学教育学部卒。東京大学大学院人文科学研究科博士課程を経て、1961年から女子栄養大学、1975年から東京大学教育学部(教育内容講座)、1990~99年成蹊大学文学部教授。日本教育方法学会代表理事、日本カリキュラム学会代表理事、日本教師教育学会常任理事、日本教材学会常任理事、日本学び方研究会会長などを歴任。総合人間学会の設立に参画し、現在副会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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