目次
第1章 社会学におけるコミュニケーション
第2章 コミュニケーション概念の拡張
第3章 言語的メッセージと非言語的メッセージの関係
第4章 コミュニケーションの基礎としての身体
第5章 社会的状況における「自己」
第6章 アイデンティティ(identity)と自己(self)
第7章 信頼性と多元的現実における自己管理
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おこめ
1
このサイズで1300円は正直かなり高いと思ったが、重要な問題や概念の紹介がうまく凝縮されており、内容的には満足。コミュニケーションの構造や、言語/非言語という観点、対面での身体性、社会的現実構成としてのコミュニケーションとそれに対応する「自己」、アイデンティティ、「信頼」といった問題を扱う。ゴフマンとギデンズに依拠するところが多いが、言語学、社会心理学、文化人類学といった領域にはみ出すなど、「コミュニケーション」の問題がひとくちに語れぬことをまさに体現している。2010/10/29
ハンギ
0
何かの本で、これからの企業はコミュニケーション部門が大事だという話になってたので読んでみた。散々期待させておいて、肝心のコミュニケーションについての理論が抜け落ちていたのにはびっくりしたけど、社会学系の人はこういう風にものを見るんだなあと参考になった。ベイトソン、ミード、エリクソンなども出てくるが、著者はゴフマンという社会学者の肩を持つ。ゴフマンに興味は出たが、「ゴフマンはコミュニケーションを分析の対象にしない」とあとがきに書いてあるのにはびっくりした。さんざんゴフマン出して来たのに、これはない。2012/05/31