目次
第1部 医療化のポリティクス(医療化の推進力の変容;医療化のポリティクス―「責任」と「主体化」をめぐって;医療化の再検討―歴史的視点から;障害児・者にとっての医療化;薬物政策における医療的処遇―「逸脱の経済化」の一局面としての「医療化」;制裁としての医療―「心神喪失者等医療観察法」と保安処分)
第2部 医療化の諸相(アルコール依存症と医療化;ひきこもりと「医療化」;児童虐待と医療化;不登校と医療化;AD/HDと医療化;月経前症候群(PMS)と日本における医療化
外貌の医療化
論説のなかの「健康ブーム」―健康至上主義と社会の医療化の「神話」
生活文化の医療化―テレビテクストにおける病気の物語)
著者等紹介
森田洋司[モリタヨウジ]
大阪樟蔭女子大学学長、大阪市立大学名誉教授、文学博士。日本犯罪社会学会会長、日本生徒指導学会副会長、日本社会病理学会理事など。文部科学省「学校と関係機関との行動連携に関する研究会」主査、同省「不登校に関する調査研究協力者会議」副主査、「情動の科学的解明と教育への応用に関する研究会」第3部会長などを歴任
進藤雄三[シンドウユウゾウ]
大阪市立大学大学院文学研究科教授、文学博士。日本保健医療社会学会、日本社会病理学会、日本社会学史学会、関西社会学会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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まつゆう
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論文集。「医療化」という漠たる傾向をひとまず示す概念を提示されたいま、この概念をどう批判的に継承・深化させるかという概念的位相や実践的位相において展開されている。参考にするかはともかく、医療化論の過去から今にかけて(出されたのが2006年だからもうちっと今はまた趨勢も変わっているかもしれないが)展開を追うなら読んでおいて損はない。2016/10/17
枕流だった人
0
浦安市立図書館
396ay
0
卒論2-2?用。教育科学図書室より。第1章と第2章が役に立ったのでコピー。『逸脱と医療化―悪から病いへ』をわかりやすく説明したり、補足したり、批判したり。「医療化」とは何か、その問題とは?に応えている。2020/11/04