内容説明
本書は、「総合的な学習の時間」を生かす場合・学際的テーマの事例研究と教材作成のプランニングに寄与することをねらいとして編まれている。
目次
第1章 「総合的な学習の時間」をめぐる理論的検討―新時代のカリキュラム改革(「総合的な学習の時間」とは何か;「総合的な学習の時間」の実践的課題;総合学習の哲学的基底について―カリキュラム改造論のフランス的地平;アメリカにおけるディシプリンの越境―H・ガードナーの多元的知能論)
第2章 市民社会の変貌とこれからの市民性(市民社会の変貌と市民性教育の課題;消費者教育と総合的な学習;公共性の教育と総合的な学習)
第3章 自然体系への総合的アプローチ(地球からみる総合学習としての自然科学―大学の自然科学教育をとおして考えること;「水」が織りなす地球表層の科学巡検;理科教育の現場から―「総合的な学習の時間」の問題点と展開:「水」の学習実践を展望して)
第4章 「川」をめぐる総合的学習―地域社会と歴史(「川」をめぐる総合的な学習について;「神田川と地域社会」を題材として総合的な学習の実践案)
第5章 地球市民になろう―国際理解をテーマとする総合的学習(国際理解教育の広がり;識字・非識字を考える;身近なものの、異なる姿;文芸を通して海外と日本を知る)