内容説明
マクロ経済学の二つの潮流の論争から、投資関数の原理を紹介する。マクロ経済モデルにはそれぞれのアイディアや主張が展開されている。不安定性原理の立場から、諸説の位置と役割を解明する。実証的カオス分析によって、景気変動・株価変動の新しい実証と予測の結果を示す。
目次
第1部 ハロッドの経済動学と投資行動の不安定性(ハロッド理論の性格;投資関数と不安定性;長期的アンチノミー理論と景気循環の新しい説明―問われる新古典派成長論の現実性 ほか)
第2部 マクロ経済理論の検討―不安定性原理からみた諸理論(近代経済学とマルクス経済学;グッドウィンの動学モデル;鴇田忠彦氏のスタグフレーション・モデル ほか)
第3部 不安定なマクロ経済と相場の実証・予測(資本主義経済における資本蓄積率と実質賃金率のトレードオフ関係―その理論と実証;「世界経済モデル」の変遷とその批判的検討;カオス経済現象の実証方法 ほか)
著者等紹介
岩田年浩[イワタトシヒロ]
1946年京都市に生まれる。専攻はマクロ経済学・経済学教育論。1980年神戸商科大学(現、兵庫県立大学)大学院経済学研究科(博士課程)修了。経済学博士・関西大学総合情報学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。