内容説明
「すべての国民のための教育」という言葉をわたしたちは疑念ももたず盲信してきた。しかもホトトギスに“托卵”させられるように守り続けてきたはずの「教育」から国民は裏切られ続けている。まるで“托教育”ではないか。まず、このような呪縛から解脱しなければ、教育の混迷を打開する方略は描けない。教育・学校・文部省の語源にこだわると近代日本教育政策の本音が見えてくる。
目次
第1章 文部省の成立と変質
第2章 学校の成立と変質
第3章 「教育」とは何か
第4章 “Education”とは何か
第5章 「教育」は“Education”ではない
第6章 工場における「学校」の成立
第7章 社会における「学校」の成立
著者等紹介
田中萬年[タナカカズトシ]
1963年定時制高等学校卒業。1968年職業訓練大学校卒業。長崎総合職業訓練所指導員、職業訓練研究センター研究員を経て、職業能力開発総合大学校教授・博士(学術)。専門は職業訓練、職能形成学(エルゴナジー)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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