内容説明
教育改革のスローガンが連呼される現在、「教師を生きる」ことは必ずしも愉快なことではない。上からや外からの雑音は喧しい。経済不況や政治不信は家庭や地域の教育的雰囲気を重いものにする。消費文化に浸る子どもたちの内なる困難も深く暗い。だが、希望はある。自分のまわりの“一隅を照らす”こころみが、新しい光を生む。いつの時代にでも、困難は世界を覆ってきた。そのなかで、“惰性に抗う教師たち”のこころみは、連綿と続いてきたのである。そうした先人の勇気や智慧にまなび、授業を変え、学校を変える取組みを足元から起こしていきたい。そんな想いをこめてまとめられた本。
目次
第1章 未完の教師修行
第2章 カリキュラム開発と授業づくり
第3章 探究型ディベート学習
第4章 総合学習の新展開
第5章 社会認識教育の再構築
第6章 学校改革における内発的発展
著者等紹介
和井田清司[ワイダセイジ]
1952年、埼玉県生まれ。東京教育大学(経済学)卒、筑波大学大学院(学校教育学)修了。公立高校教諭(社会科・公民科・地歴科)および武蔵大学等の非常勤講師を経て、上越教育大学(学校教育学部・学習臨床コース・教育方法臨床分野)助教授。専門分野は教育内容・方法、社会科教育
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