内容説明
本書では、個々人の体験を超えて、家族、結婚、親族関係のあり方や問題のより客観的で一般的な視点からの検討・考察が試みられている。家族生活への個人的経験の範囲から外に出て、さまざまな社会的・経済的、文化的、法制的ないし人口学的な諸要因により、構造や機能を、型や意義を変化させる家族に、さまざまな局面からアプローチし、客観的にそのしくみを考察する。
目次
第1章 家族の成り立ち―なぜ人は家族をつくるのだろう?
第2章 家族の崩壊・解体から家族の再構成へ
第3章 オーストラリアの家族―多様化する移民社会・多様な民族・多様な文化を背景とする
第4章 イギリスの家族―結婚・未婚母の増大から離婚・単親家族増大へ
第5章 カナダにおける単親家族
第6章 ドイツにおける結婚と家族の生活形態―多様化と個人主義化と脱制度化の傾向
第7章 スウェーデンの家族と家族政策
著者等紹介
西村洋子[ニシムラヒロコ]
鳥取県生まれ。1971年中央大学文学部を経て立正大学大学院博士課程満期退学(社会学専攻)。現職、創価大学文学部教授
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