内容説明
企業がその生き残りをかけてその戦略を展開するためには、過去のやり方にこだわるのではなく、また他者のやり方をそのまま模倣するのでもなく、自らの企業の内部環境を見きわめ、時代の変化やそれぞれの国々や地域独自のさまざまな外部環境に適応し、自らの経営資源としてそれらを戦略化し活用していくことが要求されている。このような観点に立って本書では、特定の国々や地域の経営管理慣行、経営戦略を企業の環境適応という視点から分析し、その中から新しい時代の日本的経営管理システムのあり方を模索している。
目次
経営管理の方法と課題
第1部 企業環境の変遷と経営管理(科学的管理の形成とホワイトカラー部門への展開;新たな人間観にもとづく管理方式の展開;リエンジニアリング革命の展開)
第2部 経営環境と経営スタイル(アジア企業の経営スタイル;ヨーロッパ企業の経営管理)
第3部 地域と経営戦略(アメリカ日系企業の経営戦略;北海道内におけるベンチャー企業の環境適応戦略)
新しい日本的管理システムの構築をめぐって
著者等紹介
児玉敏一[コダマトシカズ]
1950年長野県に生まれる。1979年明治大学大学院経営学研究科博士後期課程単位取得(経営学博士)。1982~94年札幌大学(短大部)専任講師、助教授、教授。1990年オハイオ州立アクロン大学客員研究員(1年間)。1994年札幌学院大学教授。2001~03年札幌学院大学商学部長。現在、「経営管理論」(商学部)、「比較経営管理論演習」「特別演習」(大学院地域社会マネジメント研究科修士課程)を担当
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