内容説明
本書は、生涯学習・社会教育の領域においてボランティア活動・集団に関する議論がなぜなされるのか、その際の論点はどういうものであるか、ボランティア活動・集団活動の支援はどのようになされているか、その課題はどのようなものであるか等を、原理的なレベルから具体的なレベルに至るまで、総合的に検討しようとしたものである。共有化されていない資料は煩雑にならない程度になるべく収録するように努め、また、論点を整理して提示することにも努めた。
目次
ボランティア活動と生涯学習・社会教育という問題設定
生涯学習支援・社会教育におけるボランティア活動の意義
ボランティア活動に関する諸審議会の見解
ボランティア活動支援施策の展開
社会教育施設におけるボランティア活動の現状
社会教育行政によるボランティア活動の支援施策の現状
ボランティア活動と社会教育行政―ボランティアの位置づけ
ボランティア活動支援の課題
社会教育研究と集団
生涯学習を支える団体活動
米国におけるVoluntary Associationの研究
成人教育研究におけるVoluntary Associationの意義
自発性と自助―『西国立志編』を読む
著者等紹介
鈴木真理[スズキマコト]
東京大学助教授(大学院教育学研究科・教育学部)。専攻は社会教育学・生涯学習論。1951(昭和26)年2月静岡県伊東市生まれ。東京大学文学部(社会学)卒業。東京大学大学院教育学研究科博士課程(社会教育学専攻)中退。東京大学教育学部助手、岡山大学教育学部講師等を経て現職
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