内容説明
本書は、オーストラリアにおける観光の諸形態を一つの触媒として、同国社会の多様性を多くの人びとに紹介することを目的としている。オーストラリアの地域研究を行っている人は、余暇産業の一形態をまとめた手ごろな概説書として本書を読まれるかもしれない。観光研究を専門にしている人にとって、本書はオーストラリアと他の地域を比較するための簡易的な指標となるであろう。ただし、これらの研究について馴染みがない人にとって、オーストラリアとはエアーズロックやオペラハウスの国という以外はほとんどイメージが湧かないかもしれない。そのため、本論に入る前に、前半部分において研究対象であるオーストラリアについて簡単に説明をした。改訂版では、初版で扱っていない重要事項を加筆。
目次
1 変わりゆくオーストラリア社会
2 各国における観光研究
3 観光概説史
4 観光政策
5 サステイナブル・ツーリズム
6 観光のなかの伝統文化
7 飲食産業とエスニック・ツーリズムへの潜在性
8 オーストラリアのエスニック・レストラン
9 観光教育
10 観光の多様性
著者等紹介
朝水宗彦[アサミズムネヒコ]
1969年生まれ。秋田大学教育学部社会科卒業。桜美林大学大学院国際学研究科修了。博士(学術)。青山学院女子短期大学英文学科非常勤講師。北海学園北見大学商学部専任講師。東京農業大学教職課程兼任講師を経て、現在、立命館アジア太平洋大学アジア太平洋学部専任講師
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