内容説明
わが国の生涯学習提供は、第2次大戦後にわかに活発化した自治体中心の公的社会教育、1960年代の高度経済成長を基盤にして台頭してきた企業内教育、70年代の所得向上を背景として、投資が進んだ民間カルチャー事業、などが力を持っている。本書では、欧米の制度、組織の直輸入では、振興活性化ははかれないことを指摘した。それとともに多様な供給主体が、各々で革新する努力を行い、異業種交流のメリットを活かして、行政、企業、高等教育機関、住民団体などが連携、連帯していくなかで活性化することを強調している。
目次
序論 日本型生涯学習の特徴と理念
第1章 強い学習意欲と活動状況
第2章 強い行政主導方式
第3章 変化する企業内教育
第4章 独自な発展をみせるカルチャー事業
第5章 進行の遅い大学の生涯学習化
第6章 遅れている住民主導の方式
第7章 各機関の連携、連帯のしくみ
第8章 日本型生涯学習の発展のために
著者等紹介
瀬沼克彰[セヌマヨシアキ]
昭和13年9月20日父治、母さだ子の長男として、東京都八王子市に生まれる。昭和37年3月横浜国立大学学芸学部社会科卒業。42年3月国際基督教大学大学院教育学研究科修士課程単位取得。46年3月青山学院大学大学院教育学研究科修士課程修了(文学修士)。49年3月青山学院大学大学院教育学研究科博士課程単位取得満期退学。平成13年3月早稲田大学人間科学博士取得。昭和49年4月昭和音楽短期大学専任講師。49年4月(財)日本余暇文化振興会主任研究員。59年4月東京家政学院短期大学助教授。63年4月文部省社会教育官。平成3年11月宇都宮大学生涯学習教育研究センター助教授。4年6月宇都宮大学生涯学習教育研究センター副センター長。9年4月桜美林大学経営政策学部教授(余暇と観光、余暇政策論、生涯学習論担当)。10年4月桜美林大学大学院国際学研究科教授(生涯学習論担当)。11年4月桜美林大学生涯学習センター長
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