内容説明
『おくのほそ道』は、日本を代表する古典文学としてどのように評価されるべきなのか、また『おくのほそ道』は、これまでほんとうのところ、どのように読まれてきたのか。本書は、はじめに国語教育史・教科書史の立場から、次に教材分析の視点、また作品享受の問題、さらに大学・高校での授業報告、そして英訳本『ほそ道』を使って授業をされた経験をふまえたアメリカからの発言をもって結びとしている。
目次
国語教科書にみる『おくのほそ道』
『おくのほそ道』教育史―その指導法の変遷
教材としての『おくのほそ道』―主題・構成・叙述・文体
教材『おくのほそ道』の本文表記に関する考察―仮名遣いを中心に
イメージ世代のみた『おくのほそ道』―アンケートによる“作品享受”の分析(1)
『おくのほそ道』各章段の評価―アンケートによる“作品享受”の分析(2)
『おくのほそ道』の主題と構成―大学生における享受のしかた
高校生と『おくのほそ道』
英訳で読む『奥の細道』―アメリカの日本文学研究の立場から



