目次
文化社会学的認識の特性について(社会学の社会学;文化現象の内在的考察と社会学的考察;文化社会学的認識の内部構成;社会学の分類)
文化とその認識可能性についての社会学理論―接続的思考と伝達的思考(方法論の社会学的制約性について;文化と理解についての社会学理論の試み;文化社会学の社会学的起源)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぷほは
3
1920年代前半に書かれた論考群。A.ヴェーバーのゼミに出席しながらゲオルゲ・サークルとは異なる方向性をシェーラーの社会哲学やディルタイの精神科学、M.ヴェーバーの『経済と社会』から取り出そうと奮闘している様子が伺える、「知識社会学」一歩手前の考察といった感じ。接続指向/伝達指向の話などはミードと近い議論をしているように見えるが、やはり歴史主義と文化哲学の磁場にかなり近いので、たとえば記号論や後のバーガー・ルックマンの現象学的社会学が示した抜けの良い展開は見られない。アメリカ社会学との科学観の違いに驚く。2024/01/30
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