内容説明
「戦争と平和」を教える意義と目的とは。
目次
第1章 なぜ「戦争と平和」を社会科で教えることが必要なのか(学校教育における「戦争と平和」へのアプローチ;「戦争と平和」と社会科 ほか)
第2章 社会科において「戦争と平和」はどのように教えられてきたのか(共感的な理解を軸にした授業構成;子どもたちの活動を軸にした授業構成 ほか)
第3章 「戦争と平和」をテーマにした社会科授業づくりのポイント(小学校における授業づくりの視点;中学校・高等学校の地理学習における授業づくりの視点 ほか)
第4章 「戦争と平和」をテーマにしたこれからの社会科授業に必要な3つの新視点(「戦争と平和」を教えることの困難性;「ポスト戦争体験時代」に対応した授業の必要性 ほか)
著者等紹介
角田将士[カクダマサシ]
1978年、大分県別府市生まれ。立命館大学産業社会学部教授。広島大学大学院教育学研究科博士課程後期修了、博士(教育学)。広島大学大学院教育学研究科助手、立命館大学産業社会学部准教授を経て2021年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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井汲
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人から紹介されて読む。「戦争」というテーマを社会科教育として扱う意義とは何か。戦争を多面的に認識し、主体的に向き合うために社会科教育としてどのようなアプローチが可能か。戦争=「良くないもの」という価値観の押し付けに陥らず、火垂るの墓の世界から現代の「新しい戦争」へ戦争観を刷新させ、立場が異なれば同じ戦争への見方が異なることを理解させ、どのような状態が「平和」なのかを考えさせる。厄介で忌避したくなるようなテーマに対し、正面から向き合い、社会科として取り得る方法を提示してくれている。2023/11/26