目次
巻頭鼎談 インクルーシブ教育とUDは矛盾するのか
特別インタビュー 教室の中の多様性―GBTQを考える(井手上漠)
1 教室における多様性保障を改めて考える
2 現場発!コロナ禍のインクルーシブ
特別寄稿 教室の中の多様性―アイヌ学習の現状
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
U-Tchallenge
1
インクルーシブ教育について考えているので久しぶりに再読した。巻頭鼎談がやはり面白かった。インクルーシブ教育を考えると、障害のある子どもの教育のことを中心しがちである。しかし、障害のある子どもだけでなく、さまざまな子どもを想定していかないといけないはずだ。もっと広く人権教育の文脈で捉え直すことが必要になるだろう。そう考えるとアイヌ学習の現状を書かれた論の考え方はとても有用なものになる、と思った。多様性を受けとめる教室・学校を創ることは考え続けたい、と改めて思った。2023/02/09
Ikechan
1
★★★ 巻頭鼎談がおもしろかった!2022/01/05
U-Tchallenge
1
教室にある多様性を受けとめるというのは、これからの学校教育には必要な視点であることは間違いない。そのことについて、様々な切口から考えることのできる一冊となっている。井手上漠さんのインタビューが印象深かった。井手上さんは「ジェンダーレスって言われるのはあんまり好きじゃない。本当は井手上漠ですと答えたい」と語っていた。これが多様性の核ではないだろうか。何かしらのカテゴリーで括るのではなく、その個人として見る。でも、何も意識していないとカテゴリーに括ろうとする。そのことに自覚的でありたい、と思った。2021/01/22
U-Tchallenge
0
毎号楽しみにしている「授業づくりネットワーク」の最新号が発刊された。今回のテーマは「多様性を受けとめる教室」である。現在、学校は多様性で溢れている、と認識されている。しかし、その多様性を受けとめることができるか、となるとそうはなっていない。でも、これからの教育を考えていくには、この「多様性」は避けて通れない、と僕は考えている。だから、僕としてはタイムリーな一冊であった。特におすすめは巻頭鼎談。インクルーシブ教育とUDについて、いろいろな角度から考えることができる。是非とも手に取ってみてほしい一冊である。2020/12/16