内容説明
「置き去り」にされた高校生たちをそのままにしておくのか、救い上げようとするのか。その選択に、日本社会のこれからがかかっていると言っても過言ではない―。社会の矛盾に翻弄される「教育困難校」の実態。
目次
第1章 「教育困難校」の今(「教育困難校」とは何か;授業は怒声から始まる ほか)
第2章 「教育困難校」の存在意義(就職指導の実態;学校の事情で進められる進学指導 ほか)
第3章 「教育困難校」にたどりつく中学生たち(低学力に陥る理由;絡み合う困難さ)
第4章 高校教育改革の激流の中で(足早に進められる教育改革;高校教育が向かう先は)
著者等紹介
朝比奈なを[アサヒナナオ]
東京都出身。筑波大学大学院教育研究科修了。教育学修士。大学院修了後、首都圏の公立高校教諭。早期退職後、進路アドバイザー・フリーライターとして全国で講演および執筆活動を行う。2007年より大学非常勤講師も務める。現在、「月刊高校教育」「東洋経済オンライン」「内外教育」等で連載を持つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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るき
5
共感を持って読んだ。そういえば、こんなこと実際にあるんですか?と聞かれたことあったな・・・。2019/04/27
ぴーたん
3
100%とは言わないまでも、95%くらいに 勤務先の実態と一致しています。取材に来たことないはずなのに…なんで知ってるの??みたいな。全国の教育困難校の実態はほぼ同じなのかもしれません。実は、自分の子どもが学習障害で勉強が苦手です。このような高校に入学する可能性が非常に高いのです。でも勤務先に入学させたいか?と言われるとうーん、実態を知っているだけに微妙。自分の子どもを入学させたいと思えるような教育困難校が出てきたらいいなと思う。保護者としては本当に切実なんです。著者が高校教師だったからリアルなんだね。2019/09/04
かたばみ
3
教育困難校…この現実に暗澹たる気持ちになりました。2019/05/26
ジム
2
劣っている人を見つけ優位に立つ事で安心していた若い頃と違い、大人になるとこの問題がとても深いものだと考えさせられる。2019/05/13
fiddler05
1
実情をよくとらえた内容の本だと思います、文章も読みやすいです、図書館で借りてきてすぐに読み終えてしまいました、今後もこのような著作を出して欲しいと思います、2021/02/02