内容説明
日々の授業の中に「探究的な学び」のプロセスを組み込みながら、じっくりと探究心を育てていくことが大切であり、学校図書館を工夫して活用することにより、「探究的な学び」に生かしていくことができる。日本国内の小・中学校のみならず、海外の学校図書館の取材でわかったことをもとに、これからの学校図書館の様々な取組・デザインを具体的に提案。
目次
序章 新しい学びと学校図書館の機能(新しい学習指導要領がめざすこと)
第1章 資質・能力を育てる学校図書館―学びひたること(深い学びの実現に向けて;経験を通した探い学びを実現しよう;学校図書館の活用で育てる資質・能力;学校図書館の活用と授業デザイン;実生活・実社会で生きて働く資質・能力を育てる学校図書館)
第2章 挑戦する小学校(子どもたちの学びをよりいっそう豊かにするために;子どもたちの「主体的・対話的で深い学び」のすがた―東京都世田谷区立武蔵丘小学校の実践;言語活動の工夫―情報活用能力を育てる「探究的な読書活動」;子どもたちの「対話的な読書活動」のすがた;教科等の学びを広げる学校図書館デザイン―山形県東根市立長瀞小学校の実践)
第3章 学校図書館と新聞活用―メディアが育てる未来(新聞活用で育てる資質・能力;学びを成長させる評価、次の学びに生かす評価―東京都目黒区立第十中学校の実践;メディアが育てる未来)
第4章 海外報告 ICT活用、その先へ(教育改革の背景を考えよう;学びの拠点 ハブとしての学校図書館―南オーストラリア州アデレードの中等学校における挑戦;コンピュータを活用した学びと本のない電子学校図書館―南オーストラリア州アデレードの中等学校における挑戦)
著者等紹介
稲井達也[イナイタツヤ]
日本女子体育大学教授・附属図書館長。公益社団法人全国学校図書館協議会参事。博士(学術)。第41回学校図書館賞受賞(2011年)、第59回読売教育賞国語教育部門優秀賞受賞(2010年)。日本NIE学会理事。全国高等学校NIE研究会常任理事。日本国語教育学会研究部会・高等学校部会運営委員。東洋大学、上智大学、横浜国立大学など複数の大学において、中学校・高等学校国語科の教員養成に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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