内容説明
マルクスの生涯と理論形成史を重ね合わせた21世紀の新しいマルクス入門。人間的解放の観点からマルクスの思想を、疎外論、史的唯物論、剰余価値論、共産主義革命論の4つを中心に紹介。
目次
第1章 青年マルクス(少年時代;ベルリン時代;ベルリンからパリへ;ブリュッセル時代)
第2章 『共産党宣言』から『資本論』へ(『共産党宣言』;ロンドンへの追放;経済学の体系化;『資本論』)
第3章 『資本論』以後のマルクス
著者等紹介
浜林正夫[ハマバヤシマサオ]
1925年生まれ。1948年東京商科大学(現・一橋大学)卒。現在、一橋大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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軍縮地球市民shinshin
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マルクスの簡単な伝記で初学者向け。著者は1925年に生まれ、イギリス近代史が専門の歴史学者。Wikipediaによると、東京教育大学文学部教授であったが筑波大学への移転を最後まで反対し、1978年に大学がなくなったので居場所がなくなって文部省の依頼で一橋大学が引き受けたという。一橋で定年までいた。このエピソードだけでロクでもない「進歩的文化人」だと分かる。一橋への異動も拒否し(なんで国家の世話になるのか?)、港湾の荷揚げ労働者にでもなって思想を全うすれば評価するのだが。2018年死去。この本は2010年刊2022/05/06