内容説明
2017年10月に実施された総選挙とその前に行われた東京都議選の結果を総括しつつ、これらの選挙から生じた希望と展望の内容を明らかにするとともに、安倍暴走政治の到達点として安倍首相が狙っている9条改憲を阻止する。
目次
安倍政権の5年間
第1部 2017年総選挙の結果と日本政治の課題(総選挙結果の分析と教訓;市民と立憲野党の共闘の刷新と深化;安倍9条改憲をめぐる新たな攻防)
第2部 安倍暴走政治と国民の怒り(政治・行政の劣化と東京都議選;安保法制・外交・基地問題にみる安倍政権の軌跡)
インタビュー いま闘うことは、いちばん良い時代を生きてきた人間の責任
著者等紹介
五十嵐仁[イガラシジン]
法政大学名誉教授、大原社会問題研究所名誉研究員、全国革新墾・東京革新墾代表世話人、労働者教育協会理事。1951年生まれ、新潟県出身。1974年東京都立大学卒業。法政大学大学院、大原社会問題研究所研究員、教授、副所長を経て、2008年から12年まで所長。14年3月に法政大学退職。この間、2000~01年に米ハーバード大学ライシャワー日本研究所客員研究員。専門分野は、労働政治、労働問題、政治学、戦後政治史、選挙制度(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆう。
30
憲法記念日の今日、改憲を許さない思いを持ちつつ読了。安保法制以降の日本の政治状況を分析し、安倍政権打倒は戦争を二度としない平和国家の道であることを分析した内容です。現在の自民党一強に見える政治は、反共のためだけに民進党が希望の党へとなだれ込み市民と野党の共闘を裏切ったことや小選挙区制によるものであり、決して国民世論の反映ではないことが示されます。しかし市民と野党の共闘は立憲民主党を生み出すなど現実政治を動かしている事実も分析されており、総じてアベ政治は劣化し追い込まれていることを読み取ることができました。2018/05/03