内容説明
これから電気料金はどうなるの?賠償・除染・廃炉の負担はどうなるの?電力会社に巨大な利益をもたらした「総括原価方式」、原発だけにある会計処理、そして税金のカラクリなど、原発と「原子力ムラ」を拡大した会計制度と税制を解説。世界の情報もあわせ、電力の問題を「会計」で明らかにする。
目次
第1章 原子力発電を重視した東京電力
第2章 東京電力の原子力発電事故
第3章 東京電力の原発事故による財務構造の変化
第4章 損害賠償・除染・廃炉による東電の財政状態
第5章 電力会社の廃炉会計と電気料金
第6章 電力会社の総括原価方式と電気料金の負担―原子力発電と関連して
第7章 電力規制緩和、「自由化」の進展
第8章 電力規制緩和の検証―電力会社の収益の増大と内部留保の増大
第9章 世界の原子力発電と日本の原子力産業の海外進出
第10章 電力産業の原子力発電の転換と再生可能エネルギーの重視
著者等紹介
谷江武士[タニエタケシ]
1945年香川県生まれ。1968年法政大学卒業。1970年法政大学大学院(修士課程)修了。75年駒澤大学大学院商学研究科(博士課程)修了。現在、名城大学経営学部教授、博士(商学、駒澤大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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