内容説明
歴史に否定されたはずの「自己責任論」が復活し、人びとを分断し、社会を荒廃させ、新自由主義的政策を加速する。格差を拡大し、「社会権」を衰退させ、社会保障、労働法制、さらには「国民国家」の解体にまですすもうとする新自由主義。人びとの「心性」までを歪める、そのイデオロギーの歴史、本質、そして超克の道を、庶民とともに学ぶ社会哲学者が提示する。
目次
1 自己責任論―成立と機能
2 日本型「自己責任論」の特徴と批判的検討
3 「自己責任論」への対抗
4 新自由主義とは何か
5 新自由主義との対抗の基軸としての「社会権」の再建
6 おわりにかえて―社会権の基礎としての人間の根源的平等
著者等紹介
吉崎祥司[ヨシザキショウジ]
1945年生まれ。北海道教育大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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