内容説明
青春を生きるとは、人は何を求めて生きるのか。多くの青年が悩み、求めている愛と生の問題を、現代小説の中に描かれた愛のかたちと生きるすがたをとおして考える。
目次
1 現代において愛は不耗か―村上春樹『ノルウェイの森』
2 自立なき愛はありうるか―池沢夏樹『タマリンドの木』
3 人間を美しくはぐくむ愛を―椎名誠『倉庫作業員』
4 現代の屈折した愛の重さ―宮本輝『ここに地終わり海始まる』
5 人生になにを求め、どう生きるか―右遠俊郎『風青き思惟の峠に』
おわりに明日を求める苦悩と喜び―近代文学における愛と生