内容説明
結露は単純な物理現象の一つである。にもかかわらず、現実の結露問題が一向に解決されないのは何故か。大学や住宅メーカー等の研究者・実務家が集まり、長年携わってきた事例・対策をもとに、議論や研究を重ねた。本書は、20年におよぶその成果をまとめたもので、住宅の結露に関する基礎知識から、防止と対策、防露設計までをわかりやすく説いている。また、結露発生状況の把握や防露手法に役立つ結露計算法、結露発生を左右する建物の構成材・断熱材等の湿気特性とその測定法についても詳解している。
目次
第1章 結露の基礎知識
第2章 結露被害とその影響
第3章 結露対策判定カルテ
第4章 防露手法の種類とその効果
第5章 防露設計法
第6章 熱湿気移動の理論計算法
第7章 建築材料の湿気特性と測定法
データ編
著者等紹介
池田哲朗[イケダテツオ]
1943年生まれ。1966年神戸大学工学部建築学科卒。1968年京都大学大学院工学研究科修士課程修了。京都大学工学部建築学科助手を経て、現在、近畿大学理工学部建築学科教授。建築環境工学、特に住宅の熱湿気に関連した研究に従事。工学博士
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