出版社内容情報
地価急騰による住民や個店の追い出し、公園利用者の排除、場所性の喪失…。ジェントリフィケーションは都市の再生・改善ともされる一方で、その弊害は深刻化している。功罪両面に焦点を当てながら、国内外10の事例をもとにその多様な実態と対策を分析し、都市が急速な変容を避け、より良く成長するための方策を示唆する。
【目次】
はじめに(服部)
第1章:ジェントリフィケーションの構図と議論の展開(阿部)
第2章:ケーススタディにみるジェントリフィケーションの諸相
2.1 【アメリカ】【追い出し】問題の最先端にある4都市の現状と対策──ニューヨーク、アトランタ、シアトル、デンバー(服部)
2.2 【ライプツィヒ】【家賃高騰】縮小から成長へのV字回復とそれに伴うジェントリフィケーション(服部)
2.3 【バルセロナ】【観光】オーバーツーリズムによる観光ジェントリフィケーションとその対策①(阿部)
2.4 【京都市】【観光】オーバーツーリズムによる観光ジェントリフィケーションとその対策②(阿部)
2.5 【下北沢】【商業】地域の魅力の源泉である個店を失わせた再開発──コマーシャル・ジェントリフィケーション(服部)
2.6 【福岡市六本松】【商業】リノベーションと人の関係性による創造的な都市再生──ローカルカルチャーと再開発の均衡(岩淵)
2.7 【福岡市大名】【商業】都心周縁地区の都市構造が生んだゆるやかな変化(黒瀬)
2.8 【いわき市】【復興】震災被災地における再投資・目的地化による地価上昇(石原)
2.9 【豊島区】【行政主導】社会的弱者に対する行政の責務──南池袋公園における利用者の選別(服部)
2.10 【ウィーン】【抑制】ジェントリフィケーションを抑えることに成功した都市(服部)
第3章:「功」と「罪」を検証する
①「罪」への着目
3.1 住民の追い出し(ディスプレイスメント)(服部)
3.2 観光活動による場所の商品化・生活環境の変容(阿部)
3.3 地域のアイデンティティの喪失(服部)
②「功」への着目
3.4 治安、自治体財政等の改善(服部)
3.5 衰退した都心周縁部再生への寄与(黒瀬)
3.6 災害復興等による地域整備(石原)
第4章:これからの日本のジェントリフィケーションとその対策(服部)
あとがき(服部)



