出版社内容情報
建築のすべての構成要素の基本となる「かたち」についての入門書。かたちの図形的特徴やプロポーションの扱い、かたちの組み合わせ方や配置と変形技法、それらをひとつの建物としてみた時の空間の効果を、古代~近現代の豊富な実例とともに図解する。建築的な考え方が身につき、感覚に頼らないロジカルな設計を促す。
【目次】
はじめに 「デザイナーの頭をつくろう! かたちのシンタックス」
■第1部 かたちの基本構成
1章 線
1-1 かたちの基本要素 2次元の単純なかたち
1-2 直線 柱の集合体
1-3 懸垂曲線 カテナリー サイクロイド
1-4 曲線 放物線 パラボナ・アーチ
2章 面
2-1 空間を仕切るもの
2-2 平面
2-3 曲面
2-4 円錐曲面 双極面
2-5 シェル
3章 ヴォリューム
3-1 量塊としての建築 プラトン立体
3-2 立方体のフレームと表層
3-3 立方体 キューブ
3-4 球体
3-5 錐体
3-6 円柱 シリンダー ヴォールト
3-7 家型
4章 単体のかたち
4-1 円弧とその組み合わせ
4-2 円 サークル
4-3 断面的な円弧
4-4 楕円 オーバル
4-5 ロの字型 コートハウス
4-6 多角形
4-7 らせん形 スパイラル
4-8 パラレル 二の字形
4-9 コの字形 U字形
4-10 L字形
4-11 放射形 十字形
4-12 風車形
4-13 門形 ゲート
5章 比例するかたち
5-1 黄金矩形 黄金分割 黄金比
5-2 人体寸法システムとしての「モデュロール」とユニテ・ダビダシオン
5-3 コルビュジェの「8,5,3」という数字
5-4 ルート矩形 白銀比
■第2部 かたちを操作する
6章 かたちの基本操作
6-1 分割
6-2 引き算 足し算
6-3 回転する
6-4 内包する
6-5 重ね合わせる=重合
6-6 重層する=オーバーレイ
6-7 平行を崩す=パースペクティブ
6-8 差し込む=貫入・挿入
6-9 孔を開ける=穿孔
6-10 宙に浮かせる=浮遊
6-11 掘る
6-12 積み重ねる=スタッキング
6-13 折り曲げる ひねる
6-14 ずらす
6-15 ちりばめる=パラパラ
6-16 自然を模する
6-17 ヴォリュームを変える
7章 かたちの組織化
7-1 直交グリッド
7-2 斜交グリッド
7-3 放射グリッド
7-4 反復
7-5 並置と対比
7-6 対称シンメトリーと非対称アシンメトリー
7-7 軸線の関係性
7-8 近接 雁行 連結
7-9 入れ子
■第3部 かたちから空間への展開
8章 部分の集まり方
8-1 単一中心の建築
8-2 外なる囲い
8-3 内なる囲い
8-4 リニアな配列
8-5 ストライプ
8-6 立体パズル
8-7 群としてのクラスター<