出版社内容情報
人生100年時代、そこそこのお金をもち、元気か、簡単な支援で自律できる高齢者が9割を占める。彼らの居場所は施設ではなくまちだ。不安を解消し、生活を楽しめるように支えるまちづくりが進めば、高齢社会=負担増という図式が変わる。出かけやすく、自身の居場所がつくれ、自己実現ができるまちは、日本が切り拓く世界の未来だ。
内容説明
変わる高齢者、望みは自分らしく生きること。高齢者の健康・お金・不安から、福祉の理念と現状、まちに求められるソフトやハードまで。総合的取り組みのための基礎知識。
目次
1部 団塊世代が変わる高齢者像(超高齢社会とはどんな社会か―在宅医療・在宅看取りが避けられなくなる;高齢者はどんな人たちか―経済的余裕はあるが、迷える高齢者が増える;高齢者の不安は何か―自分らしく生きたいからこそ不安な時代;不安を癒やす居場所―自分語りの場は自身でつくるしかない;現代的なつながり方とコミュニティ活動―「つながりたいけど、しばられたくない」にこたえられるか)
2部 地域包括ケアシステムの理念と実際(地域包括ケアシステムの理念―立場により異なる捉え方;地域包括ケアシステムを支える制度の実際―施設から在宅へ、地域へ;進まぬ地域包括ケアシステム―「やっぱり施設がいい」を超えるには)
3部 当事者とともに創り出す高齢社会のまちづくりモデル(フレイル予防とまちづくりの接点―歩くことと、人とつながることの効用;介護保険制度とまちづくりの接点―少人数から柔軟な活用が可能;地域で暮らすために必要なサービスと場所―支援的(アシスティブ)な生活環境
歩けなくても愉しく暮らせるまちづくり―拠点集中か地域分散か
終章 超高齢化を社会全体のチャンスに)
著者等紹介
後藤純[ゴトウジュン]
東海大学建築都市学部建築学科特任准教授。博士(工学)。1979年群馬県生まれ。東京理科大学大学院理工学研究科建築学専攻修士課程修了。東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻博士課程単位取得満期退学。2010年より東京大学高齢社会総研究機構特任研究員、特任助教、特任講師を経て、2020年より現職。専門は、都市計画、まちづくり、ジェロントロジー(高齢社会総合研究学)。在宅医療を含む地域包括ケアシステムの構築、超高齢社会に対応した復興まちづくりや郊外住宅地の再生など、分野横断型共同研究に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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