出版社内容情報
わずかな予算、想定外の作業、地域の付き合い。そんな状況をおもしろがり、顔の見える関係で仕事したり、自ら店に立ったり、販路を見つめ直したり。ディレクションも手仕事も行き来しながら現場を動かし、その土地だからできるデザインを生む。きっかけ、仕事への姿勢、生活の実際、これからの期待を本人たちが書き下ろす。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tenouji
13
大企業の新規ビジネス活動との違いという点で、非常に興味深く読んでしまった。デザイナーが仕事の全体に関われる機会として、とても楽しそうだなと感じた。専門・分業化しすぎて、タコ壺化した環境と、えらい違いだw。2022/06/10
KakeruA
3
各地にいるデザイナーに自分を重ねられる読者には勇気を与えてくれる。地方創生以降に各地で行政主導や民間で商品開発が進み、それに伴ってデザイナーの活躍の場が一部広がっている。海外の見本市への出展とは異なる土着的な取り組みを紹介している。一方で著者が掲げるインタウンデザイナーについての整理が少なく、元気をもらう以上の学びが少ないのが残念。今後の展開に期待したい。2022/04/04
Humbaba
2
そこに人が住んでいるということは、住みたいと考えるだけの魅力がるともいえる。ただし、その魅力はすぐに伝わるようなものでもないかもしれない。大都市のような誰にでもわかりやすい魅力もあれば、ある地域の発信されにくいような魅力もある。発信されないと気付くことは難しくても、それによってその都市の魅力が損なわれるのかと言えば決してそんなことはない。 2023/10/17
てぶくろ
2
★★★☆☆ 地方でおもしろい活動をしている方はけっこういるんだなぁ。2023/01/15
リス
2
この本に出てくる地方レベルの田舎に住んでるものとして、かなり興味深く読めた。人がいないから都会のデザイナーよりマルチにこなさないといけなかったり、仕事と生活の境界が曖昧になったりする人が多い印象を受けた。仕事をこなす体力的にも大変そうだと思った。地元が好きという原動力が彼らの行動力の源になってると思われ、それは自分にはないものだと改めて考えさせられる機会になった2022/06/23