内容説明
世界の、住まいをシェアする現場を訪ねると、音、匂い、責任、関係、信頼など所有しえないものもシェアされていた。シェアリング経済の先にあるシェアが「生きる基盤」となる社会を探る。
目次
シェアを問い直す 選択する「行為」から社会の「基盤」へ
第1部 住まいを起点としたシェアの実践から(シェアを道具に暮らしの未来をつくる;シェアをコンヴィヴィアルな道具にする七つの方法)
第2部 シェアを媒介するものとしての空間・住まい(似たもの同士のシェア、違うものを認めるシェア;災害を生き抜く、人と人以外(モノ)のシェア)
第3部 所有を基盤とした社会から、シェアを基盤とした社会へ(戦後の住まいに見るシェアの思想とその現在;語られないシェアが基盤となる社会;シェアを基盤とした未来へ ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
れどれ
1
シェア、と呼び習わすと現代的需要を満たすビジネスモデルが真っ先に浮かんでくるが、ここではもっと掘り下げて、私有に対置された共有という概念をも越えて、資本主義における挑戦とまで理念の跳躍を試みている。さらに、その課題への答えを現時点での日本にどう実現させられるか、させるべきかを考察している。その一案としていくらかの実際のビジネスモデルも例に挙げられており、ビジョンが明確。海外の事例は単に読み物として面白かったし全体的に読み応えあった。2022/01/25
soda
0
小川さやかさんが執筆されていて手にとりました/「語られないシェアが基盤となる社会」。タンザニア都市住民は自律的サバイバルの結果として、誰かに何かをシェアすることがあっても、それは目的ではなく、偶然であり、期待もしてない。 シェアは新しい概念ではなく、分配・共有・分かち合いは生きる基盤である一方、現代のシェアリングエコノミーはシェアそのものが目的。所有を基盤とする資本主義経済の行き詰まった先に「シェアが基盤となる未来」が到来する!2022/02/06
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