社会的処方 - 孤立という病を地域のつながりで治す方法

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社会的処方 - 孤立という病を地域のつながりで治す方法

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  • サイズ 46判/ページ数 224p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784761527310
  • NDC分類 369.7
  • Cコード C0047

出版社内容情報

認知症・鬱病・運動不足による各種疾患…。医療をめぐるさまざまな問題の最上流には近年深まる「社会的孤立」がある。従来の医療の枠組みでは対処が難しい問題に対し、薬ではなく「地域での人のつながり」を処方する「社会的処方」。制度として導入したイギリスの事例と、日本各地で始まったしくみづくりの取り組みを紹介。


目次
はじめに
はじまりは一人の婦人からだった
1章 目に見えない「孤立」という病
地域とのつながりが未来を照らす
つながりがないことは寿命を縮める
日本において本当に社会的孤立は存在するのか?
イギリスにおける社会的孤立と「孤独担当大臣」
イギリスの社会的処方
イギリスの社会的処方の例 言葉ではなくアートで対話する「drawing life」
社会的処方は人を「健康」にすることを目的にするのではない
マイナスをプラスにするのではなくプラスをダブルプラスへ!

2章 社会的処方のカナメ リンクワーカー
「暮らしの保健室」ができるまで
暮らしの保健室は「対話を通じて自らを取り戻す場所」
リンクワーカーとはつながりを作る人
例えばこんなリンクワーカー:ブロムリー・バイ・ボウセンター
ABCD:どんな人でも地域を良くする力を持っている!
リンクワーカーの育て方:BBBCの場合
日本では「みんながリンクワーカー」にしようよ
制度にするのか、文化にするのか
「みんながリンクワーカー」になることで、あなたも楽になる
私たちが考える「リンクワーカーらしさ」とそのスキル
日本のリンクワーカー:コミュニティユースワーカー

3章 社会的処方を市民の手で
市民による意思決定支援 Lay navigatorとCo-Minkan
公民館とCo-Minkan
社会的処方研究所
社会的処方研究所を大きく変えた「アカギさんの事例」
孤独を愛する人は、つなげる必要はない?

4章 まちに医療者が関わる 日本で広がる社会的処方①
医師が屋台をひいて、コーヒーを配る
医療で人は呼べないという原体験
「医療者である○○さん」から「モバイル屋台の○○さんは医療者だった」に
巻き込むことで、その人らしさを内包する
巻き込まれることで、気づいたら健康になる街へ
小規模多機能なモバイル屋台の役割
食べることを通じて孤立を防ぐ 「みんなで食べる」が生きるを支える
タバコはやめられるか?愛煙家座談会と愛煙家登山
禁煙するつもりなし!
愛煙家で集まろう
愛煙家で山に登ろう
愛煙家で主張しよう
何が人を動かすのか

5章 暮らしを彩る年の差フレンズ 日本で広がる社会的処方②
高齢者と学生が一つ屋根の下で暮らす次世代下宿「京都ソリデール」
まちに帰属する「書生生活」
高齢者住宅のあらたな取り組み 「仕事付き高齢者住宅とは」
全国に広がる「ごちゃまぜ」の社会

6章 リンクワーカーからみた社会的処方のタネ
「本」を媒介にして人がつながっていく こすぎナイトキャンパス
「かってにやると、おもしろくなる」 連鎖するまちの文化
身体を流れる音楽 福祉施設×劇場「アーティストとともに過ごす時間」
アートの世界に広がる社会的包摂(social inclusion)
アートの力で高校中退者を減らす
劇場からもっとも遠い人たちに、アートを届ける
「進化系スナック?」 対話式カレー屋の目指す未来
こども食堂と丸亀市「ばば食堂あんもち部屋」
ばば食堂に「帰る」子どもたち

おわりに 「はじまりの婦人」にもう一度会えたら

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けんとまん1007

79
社会的処方という言葉に初めて触れた。何故か、惹きつけられるものがある。孤立と孤独の違い。確かに、ここから誤解していることが多いと思った。と言うことは、その後の辿る思考もゴールもずれたものになってしまう。今、必要なのは、繋ぐことではないかと思う。ただ、ここでも述べられているとおり、単なる情報提供や紹介だけでは、すぐに元に戻ってしまうのだろう。よく、〇〇〇交流ということを眼にするが、そこの課題にも触れられている。交流の先にあるべきもの、そこに至るプロセスを同じ目線の高さで考えること。ここだろうと思う。2022/01/22

山口透析鉄

26
このシリーズも市の図書館本で。医療だけでは人は救えない、限界があると痛感した著者が英国等で進展していた社会的処方という方策を知り、その実践方法などについて述べています。 やはり生物としてのヒトは社会性が高い生き物ですので、孤立してはうまく生きていけないのでしょう。 孤独を愛したりするのと孤立は異なる、といったような話も出てきます。 共生の仕組みを広めていく具体的な事例も紹介されています。禁煙ならぬ愛煙家の集いもコミュニティとして有効に機能している事例などが興味深かったです。2025/02/15

うさうさ

21
著者は緩和ケア医。医師から薬を処方され病気は治ったとしても、社会的孤立、話し相手がいないなど医療では解決できない領域で何とか手助けできないかとイギリスで成功している「社会的処方」について解説し、日本各地で広めていっている事例紹介など。 孤立は高齢者だけではない。非常に具体的な内容を紹介されていてとても勉強になるし、私もまずはコミュニティに入りたいし、可能ならリンクワーカーとして地域と関わることにも関心がある。ただ、現在のところ「処方」してもらえる環境ではなさそうだし、何とか糸口を探したいと思う。 2020/05/31

kitten

16
図書館本。社会的処方という言葉は初めて聞いたけど、コレは面白い。離島や田舎など、社会の繋がりが濃いところは、医療や福祉が弱くてもみんな元気だ、という。喫煙を肯定する話はおそれいった。繋がりが大事、というのはなるほどなあ、と。お仕事つき高齢者住宅だと?すごいな。高齢者や障害者を社会のお荷物として助けてあげよう、という話ではない。しかし、理想は素晴らしいが現実には様々な問題がありそう。それでも、1mmでも前に進めないといけないのだろう。2023/02/21

はる

13
日本にも孤独担当大臣ができたが、本書を読んで、孤独と孤立のニュアンスの違いに膝を打った。「孤独を守りつつ孤立を解消する」という視点でのコミュニティづくりが発展すれば、お互い干渉するのではなく関心を持って暮らしていけるのでは。人生のどのステージでも自分の力ではどうにもならないことが起こり得るわけだから、自己責任ではなくみんなが必要なサポートを受けやすい社会になってほしい。この本では具体的な事例も提示してくれているので、自分にも何か出来ることがあるかも?と思わせてくれる。2022/02/08

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