感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アナクマ
33
どの街にもある老いる施設を「しまう」視点で見直す公共施設マネジメント本。居たい場所は作るのだ、という刺激になります。◉誰がしまうのか。それは自治体職員ではなく住民だ。施設の適正規模や配置を検討するには、自治体の客観状況や全体の整備計画を踏まえたり、「誰も決められないしくみ」を是正する必要がある。しかし鍵を握るのは(選挙と同様に)やはり住民である。◉単に減らすのではなく、サービスの質の向上を目指す協働は、そもそもポジティブで楽しい活動。公共資産を地域資産にする活動は誰でも参加できるのです、と誘います。2021/10/03
Nさん
4
2020年刊行。70年代前後に建設された公共施設の老朽化が進む昨今。本書に通底する考えは、公共施設(ハード)から公共サービス(ソフト)への切り替えだ。その契機となるのが、施設の老朽化。稼働率の低い施設の運営継続は受益者全体にとって決して良いことではない。必要なのはサービスの充実で、ハコモノの存在ではない。ネガティブなテーマを如何にしてポジティブなもの反転させていけるか?主軸は民間の活用だろう。業者への丸投げではない、市民をも巻き込んだ活用される空間を如何に創出できるか?ワークショップ事例なども紹介あり。2021/02/04
kamada1001
1
本のタイトルのイメージより、内容が充実している(笑) 公共施設の整備は、より良い日常生活をつくること。これに尽きると思う。小布施町の章では、「開く」ことを通じて「混在性」を実現することを。常総市の章では、部署横断でできることに取り組み、投資を誘導すること。そして一番驚いたのは、台北市の政府の政策と一体的に進められた歴史建造物や空閑地のつなぎ方と使われ方の柔軟性であった。2020/08/15
たけぞう
1
いい本だと思う。手法論はまだこれから、だけど地道に自治体がすすめる際、公共機能に何が必要かを如何に問うのか、というのが丁寧にかかれてる。2020/04/01
松井淳史
0
安楽死シナリオ 図書館_予約2020/02/02