内容説明
ドイツのフライブルクではSDGsに関わる市民・企業活動が多彩に広がり、それらが個々の活動をこえて緩やかに関係している。その活動と連携のありよう、それを支える自治体の政策・仕組みを紹介し、SDGs未来都市実現のためのヒントを探る。
目次
フライブルク市はなぜ「SDGs先進都市」と言えるのか
貧困をなくそう
飢餓をゼロに
すべての人に健康と福祉を
質の高い教育をみんなに
ジェンダー平等を実現しよう
安全な水とトイレを世界中に
エネルギーをみんなにそしてクリーンに
働きがいも経済成長も
産業と技術革新の基盤をつくろう
人や国の不平等をなくそう
住み続けられるまちづくりを
つくる責任つかう責任
気候変動に具体的な対策を
海の豊かさを守ろう
陸の豊かさも守ろう
平和と公正をすべての人に
パートナーシップで目標を達成しよう「SDGs先進都市」を目指して
著者等紹介
中口毅博[ナカグチタカヒロ]
静岡県三島市生まれ、筑波大学比較文化学類卒業、博士(学術)。芝浦工業大学環境システム学科教授、(特非)環境自治体会議環境政策研究所所長。自治体の環境政策を専門とし、地域創生やSDGsに関わる教育・啓発活動を自ら実践する
熊崎実佳[クマザキミカ]
東京都昭島市出身。2010年よりフライブルク市在住。通訳兼フリーライター。環境保護や反原発運動などに関わっており、市民団体と広いネットワークを持つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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なーちゃま
6
ドイツはなぜこんなに環境コンシャスの人が多いんだろう?と思っていたが、これは教育の影響がかなりあると思った。学校別に節電の量を競い合う電光掲示板や、森の中で自然と一緒に暮らす学校など、環境への具体的取組が幼い頃からそばにある。環境配慮意識が行動に結びつくために必要なのが『情報』『集団』『適切なFB』であるが、ドイツの環境教育にはこれが全て揃っている。日本の環境教育がどういったものかはまだ知らないが、情報は不足しているし、フィードバックのない一方通行の環境意識のお説教になっているので機能してないと思った。2020/04/28
みんく
4
SDGsとは、持続可能な発展のための目標。筆者の語呂合わせによると、S市民が主体 D同時に解決 Gゴール明確 s世界と連帯 これがSDGs先進都市の必要条件だ。フライブルクにはサッカーチームがあり、1つ前のレビューにも出てきたフォルカー・フィンケが長年監督を務めていた。その本拠地スタジアムの屋根には、市民や企業が出資したソーラーパネルが設置してあるそう。SDGsのために一市民ができることは、①知ること②参加すること③フェアトレードの商品を購入すること。S世界中の D誰もが G元気に生きられる s社会へ2020/05/10