内容説明
まちおこしや地域学習の現場で、誰でも気軽に参加できると密かに人気を集める手書き地図ワークショップ。絵が描けなくても大丈夫!懐かしい思い出、等身大の日常、ウワサ話に空想妄想何でもアリな楽しみ方、きらりと光るまちのキャラクターを見つけるノウハウを豊富な事例で解説。自治体・まちづくり・地域教育関係者必読!
目次
序章 なにもないまちなんてない!手書き地図ワークショップの始まり
第1章 手書き地図、なにが魅力?
第2章 座談会から始めよう
第3章 取材に出かけよう
第4章 オンリーワンな地図づくり
第5章 活用アイデアもおすそ分け!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kuukazoo
6
地元再発見のための手書き地図作りグループワークショップをファシリテートする方法や事例についてまとめた本。手書き地図を完成させることが勿論最終ミッションではあるが、プロセスがとにかく楽しそうで読んでいても面白い。普段はそれぞれの頭の中にしかないまちの地図を、1枚の大きな紙の上で他人のそれとシェアするのは、非日常的な楽しさがある。手書き地図=観光マップというイメージだが、過去のまちの地図を作ったり社員研修で使ったりなど興味深い事例もあって、いろいろ活用の途がありそうな気がする。2020/02/11
吉田裕子
5
京都芸術大学の課題で、手書き地図を作ったのをキッカケに読んだ本。ひたすら実例が掲載されている。その合間合間にノウハウが書いてある感じ。客観的で正確な普通の地図とは違い、住民の偏愛をあぶり出し、魅力や思い入れを凝縮するのが「手書き地図」。実際に書き始める前に、作戦会議や街歩きなどを行い、時に、外の人が意見を引き出したり盛り上げたりすることで、引き出しを増やすことが欠かせない。ああでもないこうでもないと皆で描いてみることでの当事者意識、取材することでの住民の巻き込み、作り、流通させる過程自体に意味が大きい。2021/03/03
deerglove
1
手書き地図って、なんだか憧れます。その場所、地域に対する愛情がないと作れないだろうし。たぶん誰か知っている人(だけじゃないかもしれないけど)に見てもらいたいから描くんですよね。今回は長野の立科とか、下諏訪とか、それなりに知っている場所が取り上げられていたので手に取りましたが、知らない場所の道案内としてもなんだかワクワクするもんな。とはいえ、やっぱり自分で作ってなんぼなのでしょうね。2021/09/22
阿部
1
面白かった。地域の再発見、他所者の視点などまちづくり界隈でよく聞く言葉が載っているけど、その手段としての手描き地図が魅力的。ある程度手軽で、空間の話だから多くの人が関われ、人との交流も自然に生み出す。複数のストーリーをひとつに落とし込めるのも地図の魅力だ。2021/06/23
さゆう
1
旅行を絵日記調にまとめるのが好きな私。一つの表現法として、手描き地図を作っていたので、本書が目に留まり購入しました。本書では、住み慣れたからこそ見落としていた地元の良さを旅行者に伝えるために、様々なアピールポイントを手描き地図で表現されています。地図という道具に物語が詰め込まれていて面白く、初めての土地に自然と愛着がわきました。それに、作成の過程で住民達の絆も深まっていくのも楽しそうで、誰かと手描き地図を作りたくなりました。欲を言えば、作成した手描き地図の良さが伝わるようにもう少し拡大してほしかったです。2020/08/09