内容説明
文明開化は過去を捨て去ったのか。積み重ねられた空間の履歴を辿り、場の力をよみとく。表層的な観光だけでは知ることのできない、空間の奥行に秘められた歴史浪漫をたどる、新しい街歩きの視点。
目次
1章 門司―荒地に築かれた近代港町(近代の基層の発見;近代港町を読み解く方法;レトロブームからの脱却)
2章 小樽―特異な地形に成り立つ多極連鎖の複合空間(小樽を捉える眼差し;複雑な地形を基層にした小樽の原像;幾つもの素顔を持つ小樽繁栄のプロセス;小樽の昭和初期と現在、未来)
3章 横浜―開港場・横浜の近代都市形成の手法(横浜を知る切っ掛け;近世の文脈をベースにした近代の都市骨格;開港場・横浜の初期発展段階;海から馬車道を辿る;近代港町・横浜の拡大;街が語りかける素顔と将来への展望)
4章 函館―坂と水際に潜む近代港町の歴史的固有性(函館をどのように捉えるのか;水際に展開した三つの河岸空間を追う;輪廻する函館の三つの都市像;これからの函館)
著者等紹介
岡本哲志[オカモトサトシ]
1952年東京都中野区生まれ。法政大学工学部建築学科卒業。都市・建築設計室T・E・Oを経て、1984年4月に岡本哲志都市建築研究所を設立。現在岡本哲志都市建築研究所代表、博士(工学)。法政大学大学院エコ地域デザイン研究所兼任研究員。武蔵野美術大学特別講師、NHK文化センター講師、恵泉女学園恵泉銀座センター講師、日本の港町研究会代表。専攻:都市形成史、都市論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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