港町の近代―門司・小樽・横浜・函館を読む

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  • サイズ A5判/ページ数 206p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784761524302
  • NDC分類 518.8
  • Cコード C0052

内容説明

文明開化は過去を捨て去ったのか。積み重ねられた空間の履歴を辿り、場の力をよみとく。表層的な観光だけでは知ることのできない、空間の奥行に秘められた歴史浪漫をたどる、新しい街歩きの視点。

目次

1章 門司―荒地に築かれた近代港町(近代の基層の発見;近代港町を読み解く方法;レトロブームからの脱却)
2章 小樽―特異な地形に成り立つ多極連鎖の複合空間(小樽を捉える眼差し;複雑な地形を基層にした小樽の原像;幾つもの素顔を持つ小樽繁栄のプロセス;小樽の昭和初期と現在、未来)
3章 横浜―開港場・横浜の近代都市形成の手法(横浜を知る切っ掛け;近世の文脈をベースにした近代の都市骨格;開港場・横浜の初期発展段階;海から馬車道を辿る;近代港町・横浜の拡大;街が語りかける素顔と将来への展望)
4章 函館―坂と水際に潜む近代港町の歴史的固有性(函館をどのように捉えるのか;水際に展開した三つの河岸空間を追う;輪廻する函館の三つの都市像;これからの函館)

著者等紹介

岡本哲志[オカモトサトシ]
1952年東京都中野区生まれ。法政大学工学部建築学科卒業。都市・建築設計室T・E・Oを経て、1984年4月に岡本哲志都市建築研究所を設立。現在岡本哲志都市建築研究所代表、博士(工学)。法政大学大学院エコ地域デザイン研究所兼任研究員。武蔵野美術大学特別講師、NHK文化センター講師、恵泉女学園恵泉銀座センター講師、日本の港町研究会代表。専攻:都市形成史、都市論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

もけうに

0
やはり、歴史ある都市は面白い。飛行機のない時代、現代とは比べ物にならない程舟運は重要だったわけで、港町の重要性・面白さは際立っている。また函館行きたいな。思った以上に歴史があり、本当に興味深く、美しい街だ。2014/09/30

hakodadi

0
眼から鱗。 函館に住む私たちが普段なにげなく見過ごしてしまっている、町を形造る数々の部品。 岸壁、石垣、坂の形状、古い民家、そして古地図や絵図。それらを丹念に渉猟し、さらに現地調査(フィールドサーベイ)を積み重ねていくと、港町に固有でかつかなり普遍的な町の成り立ちから発展のあとを劇的に浮かび上がらせることができるのだ。 函館の歴史を、港町として、外国に開かれた貿易港としての独特・急速な発展を遂げた町として、構造的にあとづけた著作としては従来にない、傑出したできばえと思う。 この町の古地図や絵2011/03/05

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