内容説明
魅力アップには集客施設が必要だとハコ物が数多くつくられたが、ほとんど失敗した。そもそも都市の魅力とは何なのか?その魅力は誰が作るのか?本書の回答は「一人からでも、楽しく街に参加することによって出来る」につきる。街に関わる人が愉しいからこそ、生き生きとした魅力が生まれる。
目次
第1部 行ってみたい都市とは(なぜ行ってみたい都市を問うのか;21世紀における都市ツーリズム;行ってみたい都市の空間的な特質;人がつくる行ってみたい都市の魅力)
第2部 都市の魅力発見(めくるめく都心居住;多様性に富んだ都市が面白い―空間の重なり合いと人の息づかい;都市のすきま空間が面白い―ロストスペースの可能性)
第3部 魅力アップの実践(まちに関わってみる―創生研との出会いから;ともかく実現してみる―ミニ社会実験;自前で魅力発信のメディアをつくる―絵はがき&フリーペーパー;壁を乗り越える―リバーカフェプロジェクトを通じて;共鳴し広がる寄り合いまちづくり)
著者等紹介
鳴海邦碩[ナルミクニヒロ]
1944年青森県生まれ。大阪大学大学院教授(工学研究科)。京都大学大学院修士課程修了。兵庫県技師、京都大学助手を経て、現職。工学博士。都市計画、都市環境デザインが専門。日本都市計画学会前会長。阪神・淡路大震災からの復興について10年間にわたって定点調査を行ない、復興まちづくりを検証した。インドネシアをはじめアジア諸国の都市環境調査も行ってきた。サントリー学芸賞、故奥井復太郎日本都市学会会長記念都市研究奨励賞等を受賞
森山秀二[モリヤマシュウジ]
1962年神戸市生まれ。引っ越しで様々な街を見て育つ。87年東京大学工学部建築学科を卒業。89年東京大学大学院中退、株式会社電通に入社。その後、住宅デベロッパーや設計事務所に勤務し、97年株式会社IAO竹田設計に入社、現執行役員企画情報部長。「都市大阪創生研究会」「三休橋筋愛好会」などの活動を通してまちづくりにも関わる
韓盛也[カジキモリヤ]
1961年神戸市生まれ。神戸で育ち、神戸に住むが、大阪大学大学院(環境工学専攻)で都市について学び、大阪で働く。大手総合建設業や都市計画コンサルタント会社で都市開発の仕事に携わるかたわら、昼間市民の立場で大阪のまちづくりに取り組む
岸田文夫[キシダフミオ]
1963年大阪市生まれ。路地と長屋の町・野田に生まれ育ち、都市計画を志す。大阪大学大学院環境工学専攻修了後、竹中工務店へ入社し、環境開発研究所へ出向。御堂筋や中之島などでの都市開発に携わるかたわら、仕事を離れても大阪の魅力アップのための活動に関わっている
篠原祥[シノハラヤスシ]
1958年生まれ。大阪南部の羽衣出身。84年京都大学大学院建築学専攻修了後、大阪ガスに入社。89年より都市開発、社有地開発関連の業務に携わるかたわら、大阪都心部をフィールドとしたまちづくり活動にも関わっている。04~07年大阪大学大学院招聘助教授を兼務。現在、大阪ガス環境部兼近畿圏部に在籍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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