内容説明
保護領下、「旧市街地の保全」「フランス人のための新都市」「理想に燃えた郊外」という壮大な夢を追い求めた都市計画は、独立後、流動化し、重層化し、さらに大きな変貌を遂げていった―。イスラームの都市に見る都市とは?都市計画とは?近代とは―。
目次
山田吉彦が描いた旧市街・新市街・郊外地
1部 分離政策による三地区の成立(旧市街―保護領下での凍結保存;新市街―植民都市の計画と建設;郊外地―イスラーム都市の人為的計画)
2部 崩れゆく分離・重層化する三地区(重層化の背景;旧市街を貫いた近代道路―街路線計画;新市街に埋め込まれた祈りの場―バロック都市のモスク;郊外地を変えた生活理論―寄付と増改築)
3部 都市政策の転換―保全と近代化を超える連携と重層化へ(三地区連携をめざす都市基本計画;詳細計画による旧市街の重層化)
都市の遺伝子に働きかける計画
著者等紹介
松原康介[マツバラコウスケ]
1973年神奈川県生まれ。ロータリー財団奨学生として、モロッコ国アル=アハワイーン・イフラン大学大学院国際学研究科地中海・北アフリカ学専攻留学。2005年慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科環境デザイン・ガバナンス・プログラム博士課程修了。専門は都市計画・地域計画・地中海都市論。博士(学術)。2006年より日本学術振興会特別研究員として、シリア国立アレッポ大学学術交流日本センター博士研究員。2007年よりフランス政府給費研修生として、フランス国立科学研究センターパリ建築都市社会研究所博士研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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