感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
figaro
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著者のヤコブセンに対する思い入れが感じられる一冊。妥協を許さないヤコブセンが,ギリギリのところで,北欧由来の伝統,周囲の建物,市民の声などとの接点を模索したところに,素晴らしい建築が生まれたことが理解できました。フンキスが北欧では少しも機能的ではないと批判し,環境との対話の中でデザインした結果,ムンケーゴーやエッグチェアとなったのですね。照明,椅子,階段,手すり,ドアノブ,水栓,階段,屋根・・・どれをとっても「あ,ヤコブセンだ!」と感じられる。日本人にはヤコブセン好きが多いようですが,なぜでしょう?2017/09/11