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内容説明
我が国でも、「知的障害」という言葉が多く使われるようになったが、この言葉の意味が明確に定義されているとはまだ言いがたい。アメリカ精神遅滞学会(AAMR)は、この問題に関して、今世紀初頭から議論を積み重ね、節目ごとにその成果を発表してきた。本書は1921年の第1版から数えて9版目にあたるが、今回は特に異例の大改定が行なわれている。すなわち、従来の個人内病理としての精神遅滞観が廃棄され、「精神遅滞は人と環境との相互作用である」という新しい考え方が提唱されたのである。これは、米国で最も権威ある学会が示した最も斬新かつラジカルな定義であり、その中には、21世紀の福祉の思想が胚胎している。
目次
第1部 精神遅滞の定義(精神遅滞の定義と説明;定義の理論的根拠)
第2部 診断と分類の次元(診断とサポートシステム;次元1―知的機能と適応スキル;次元2―心理・情緒 ほか)
第3部 実践への適用(教育分野への適用;成人サービスへの適用;社会政策と法的適用)