内容説明
いまやかつてないほどの激変の時代である。このような時代に、いままでの科学とりわけ近代諸科学のパラダイムの転換が厳しく指摘されているのも、当然のことといえよう。そして、そのなかで、直接人間に関わる社会福祉のとらえ方、またソーシャルワークの在り方に関わる論が変わらなくていいはずがない。
目次
第1章 ソーシャルワークの新しい波
第2章 時間―ソーシャルワーク実践の生態学的な変数
第3章 空間―ソーシャルワーク実践の生態学的な変数
第4章 ソーシャルワークと教育
第5章 ソーシャルワーカーの資質
第6章 人間と環境の交互作用
第7章 学校ソーシャルワーク
第8章 段階モデルを越えて
第9章 治療モデルから生活モデルへ
第10章 実践における生態学とは何か
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆう。
18
今日のソーシャルワークの一つの到達点が、エコロジカルソーシャルワーク。人と環境との交互作用がソーシャルワークだとしている。本著は、エコロジカルソーシャルワークを提唱したジャーメインの本である。学ぶところも多かったが、自分の中に人と環境の交互作用という概念が、いまいち落ちてこない。人も成長するし、環境も変えていく、その作用のなかで自立した生を生み出していく。ただ、たんに交互作用といっても、資本主義社会の矛盾や階級をどのように捉えているのかがわからなくなった。もっと勉強しないとですね。2020/09/03